短観の業況判断DIは「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値(%ポイント)です。公表は原則4月初、7月初、10月初、12月央の年4回で、最新の2026年9月調査は10月1日(概要・要旨)と10月2日(調査全容)に公表されました。
- DIは割合の差
- 企業規模と業種をそろえる
- 最近と先行きを分ける
- 対象企業の見直しに注意
短観の調査対象と公表時期
短観は日本銀行が行う企業向けの統計調査です。全国短観の目標母集団は全国の資本金2千万円以上の民間企業で、調査対象企業は約9,200社(2026年3月時点)です。
公表日は原則として4月初、7月初、10月初、12月央で、公表時刻は午前8時50分に統一されています。調査表は公表日の約1か月前に企業へ送付されるため、回答はその時点の企業の見方を反映しています。
業況判断DIの計算式
日本銀行のFAQでは、DIは「第1選択肢の回答社数構成比(%)-第3選択肢の回答社数構成比(%)」と説明されています。業況判断では「1.良い」の割合から「3.悪い」の割合を引きます。
回答企業のうち「良い」が30%、「さほど良くない」が50%、「悪い」が20%なら、業況判断DIは30-20=+10(%ポイント)です。DIは景気の水準そのものではなく、良いと答えた企業と悪いと答えた企業の差である点に注意します。
判断項目では、現状(最近)に加えて3か月後の先行きも調べています。最近と先行きの差から、企業が今後をどう見ているかを読み取れます。
企業規模の区分
| 区分 | 資本金 |
|---|---|
| 大企業 | 10億円以上 |
| 中堅企業 | 1億円以上10億円未満 |
| 中小企業 | 2千万円以上1億円未満 |
ニュースでは「大企業製造業」が見出しになることが多いものの、中小企業や非製造業の動きは異なる場合があります。自社や勤務先に近い規模・業種の数字を探して読みます。
時系列で比べるときの注意
調査対象企業は原則として2〜3年に1度見直され、直近の見直しは2026年3月に行われました。見直しや集計方法の変更によって、前後の数値に不連続が生じると注記されています。前回調査から「何ポイント改善」と比べる場合も、資料にある前回調査の値(見直し後の再集計値かどうか)を確認します。
家計と仕事への生かし方
短観の公表資料は、業種別・企業規模別に集計されています。転職や副業を考える人は自分が働く業種と規模の業況判断を、事業者は自社に近い業種・規模の値を、最近と先行きの両方で確認すると、業界全体の見方と自社の実感を比べられます。業況判断以外の判断項目や計画値も、日本銀行の公表資料(調査全容)で確認できます。
確認先と相談先の選び方
公表資料は日本銀行の「短観(全国企業短期経済観測調査)」のページから入手でき、解説とFAQも同じページから確認できます。資金繰りや価格転嫁など個別の経営課題は、取引金融機関、商工会議所・商工会、よろず支援拠点などの公的な相談窓口に相談できます。
出典・確認先
- 日本銀行・短観(全国企業短期経済観測調査)(2026-10-12確認)
- 日本銀行・短観のFAQ(2026-10-12確認)
- 日本銀行・短観の解説(2026-10-12確認)
DIの最新値は日本銀行の公表資料(2026年9月調査)で確認してください。
事実と見通しを分けて、一次情報も確認しよう。