南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、大規模地震との関連を調べ始めたり続けたりするときに発表されます。キーワードは「調査中」「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」の4つです。南海トラフ地震関連解説情報は、臨時情報を出す状況ではないときに、観測された現象の推移や定例の評価検討会の調査結果を伝える情報で、臨時情報とは別のものです。
- 臨時情報か解説情報か
- キーワードを確認
- 警戒と注意で行動が違う
- 発表日時を確認
2種類の「南海トラフ地震に関連する情報」
気象庁が発表する「南海トラフ地震に関連する情報」には、南海トラフ地震臨時情報と南海トラフ地震関連解説情報の2種類があります。臨時情報は、異常な現象が観測され、それが大規模地震と関連するかの調査を始めた場合や、調査を継続している場合などに出されます。
解説情報は、観測された異常な現象の調査結果や、その後の推移を伝える場合に加え、「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合での調査結果を発表する場合に出されます。臨時情報を発表する場合には、解説情報は発表されません。定例の解説情報が出たこと自体は、危険が高まったことを意味しません。
臨時情報の4つのキーワードと発表条件
| キーワード | 主な発表条件 |
|---|---|
| 調査中 | 監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合などに、評価検討会を臨時に開いて調査を始めるとき |
| 巨大地震警戒 | 想定震源域内のプレート境界で、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価されたとき |
| 巨大地震注意 | 監視領域内でモーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価されたとき(巨大地震警戒に当たる場合を除く)、または想定震源域内のプレート境界で通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価されたとき |
| 調査終了 | 巨大地震警戒・巨大地震注意のいずれにも当てはまらない現象と評価されたとき |
気象庁によると、巨大地震警戒などの臨時情報は、現象の発生から最短で2時間程度で発表されます。
「警戒」と「注意」で何が違うか
巨大地震警戒は、後発の巨大地震への警戒を強く求める段階です。気象庁の説明では、巨大地震警戒の場合、1週間に後発地震が発生しなければ、警戒の措置を解除したうえで、さらに1週間は注意を呼びかけるとされています。
巨大地震注意は、日ごろの地震への備えを改めて確認し、地震が起きたらすぐに避難できる準備をしておく段階です。2024年8月8日16時43分ごろの日向灘の地震では巨大地震注意が発表され、政府としての特別な注意の呼びかけは8月15日17時に終了しました。気象庁は終了にあたり、大規模地震の発生の可能性がなくなったわけではないとして、日ごろからの備えを続けるよう呼びかけています。
情報が出たときに家庭で確認すること
まず、発表されたのが臨時情報か解説情報か、臨時情報ならどのキーワードかを確認します。SNSでは「臨時情報」「解説情報」が混同されて広がることがあるため、気象庁の発表文で日時と種類を確かめます。
そのうえで、家具の固定、避難場所と経路、備蓄(水・食料・常備薬・携帯トイレ)、家族との連絡方法を点検します。賃貸住宅で家具を固定する場合の注意は賃貸の地震対策と家具配置の確認にまとめています。自治体が事前避難の対象地域を定めている場合があるため、住んでいる市町村の案内も確認します。
確認先・相談先の選び方
情報の種類と発表内容は気象庁の南海トラフ地震に関連する情報のページ、地域ごとの避難の扱いは市町村の防災担当が確認先です。勤務先や学校の対応は、それぞれの防災計画や連絡網で確認してください。海外の地震や旅行中の対応は海外旅行中に大地震が起きたときの確認順を参照してください。
出典・確認先
- 気象庁・「南海トラフ地震に関連する情報」について(2026-10-13確認)
- 気象庁・南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴う政府としての特別な注意の呼びかけの終了について(2024年8月15日)(2026-10-13確認)
発表条件は気象庁「『南海トラフ地震に関連する情報』について」によります。実際の発表内容は、その都度の気象庁の発表文で確認してください。
事実と見通しを分けて、一次情報も確認しよう。